箸墓古墳
 全長約280mの前方後円墳。後円部径は155m、前方部長125m、前方部前面の幅は147mである。墳丘は葺石を持ち、後円部が5段、前方部前面が4段の段築で構成されるが、前方部側面にも段築の存在が想定されている。この古墳は倭価迫日百襲姫命大市墓として陵墓指定されており、一切の立ち入りが制限されているが、墳丘周辺では1994年に前方部北裾の調査が行われ、墳丘の基壇とこれに伴う葺石や幅約10mの周濠状の落ち込み、盛土による堤など、墳丘に関連する施設が面的に検出されている。ざらに、1998年の後円部東南裾部の調査では、葺石を施した渡り堤や周濠、外堤状の高まりが確認されている。本古墳からの出土品には現存最古の木製翰鐙(4世紀初め)をはじめとして、各調査出土の土器や木製品、墳丘上において宮内庁によって採集された遺物などかおる。これには多くの土器片のほか、後円部墳頂付近で採集された特殊器台や特殊器台形埴輪、特殊壷、前方部墳頂付近において採集された二重口緑壷などがあり、築造時期は布留00式期の3世紀後半と考えられている。