辻地区の祭祀
土杭群
         橿原考古学研究所提供
 現在県営住宅が建っている地域の北部分には辻河道と呼ばれる埋没河川が確認されているが、この河川の南岸からは21基の祭祀土坑が検出されている。いずれの土坑も湧水点まで穴を掘下げており、内部には多くの土器や木製品が納められている。最も遺物が豊富であったのは第7次調査の辻土坑4と呼ばれる土坑で、中に納められた祭具は後の『延喜式』新嘗祭の条の器材との共通点が多い事が指摘されており、一種の「ニイナメオスクニ儀礼」が行なわれたものと考えられる。