尾崎花地区の
巾着状絹製品
纒向遺跡では数少ない絹製品である。第65次調査で検出さ
れた幅約2m、深さ60cmの溝遺構から出土したもので、所属時
期は布留0式期新相
(3世紀後半)。巾着は平織りの絹の布で包
んだ後、□の部分は糸を束ねで僅かにねじっているだけの紐で
結んでいる。大きさは高さ約3.4cm
、厚みは2.4cm、内部に何か
納められているかを調べるためレントゲン撮影を行ったものの、反応が少なく、有機質の物がおさめられている事以外は分っていない。