奥院大師堂
 五重塔から続く長い石段を上ったところに奥の院がある。
大師堂は御影堂(みえいどう)ともいい、毎年21日に開扉される。
大師堂は屋根に厚い板を2段に葺いた、宝形(ほうぎょう)造りの簡素な建物である。正面3間、側面3間。屋根の頂上に石造の露盤と宝珠をのせる。近世に屋根を檜皮葺(ひわだぶき)とし、正面に向拝(こうはい)をつけるなどの改修が加えられたが、1975年(昭和50)からの解体修理で創建当初の姿に戻された。
 正面に「バン、マニ、タラク」の梵字の扁額がかかり、文字はそれぞれ、大日如来、如意宝珠、宝生如来をあらわしている。本尊の弘法大師像(秘仏)は近世、とくに伊賀国の人々の信仰を集めたため、「伊賀大師」ともよばれる。大師堂の前には、懸造りの常燈堂(位牌堂)が建つ。